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教務

学習習慣の定着促進

成績は学習習慣に依存します。 学習習慣は生活習慣に依存します。 成績を上げるためには、 朝起きてから夜寝るまでの 時間の使い方と目標意識が 一番の根底にあるので、 生活習慣から見なおさねばなりません。

学習習慣

PDCAサイクル

PDCAサイクル

計画(Plan)を立て、

実際に行動(Do)し、

行動の問題点を検証(Check)し、

再び実行(Act)する。

この流れを生徒自身が意識して学習できると、

学習効果と効率は かなり上がります。

忘却曲線

エビングハウスの忘却曲線

1時間後には覚えたことの半分以上、一日経つと3/4近く、 1ヶ月後には8割近くも忘れてしまう実験結果です。 個人差は当然ありますし、得意分野や好き嫌いと言った事柄も 関係していますが、平均すると以上のような結果が出てきます。

ここから、「いつ復習すれば効率的か」という疑問に答えることが できます。

① 翌日まで(睡眠することで記憶が整理される前に)  

② 1週間のうち  

③ 1ヶ月のうち

このタイミングで同じ内容を3回復習すれば、 下の図のように、「一番無理なく」内容定着率を100%に近づけることができます。そこでリベラは「スパイラルテスト」を用意しました。 スパイラルテストはこれまでに学習した全範囲から出題される 総合問題演習形式を採用しています。

スケジューリング指導

スケジューリング

時間管理と生活習慣こそが学習習慣の礎ですので、1週間24時間の使い方を現状把握から始め、 定期テストへの準備や将来の受験に向けた理想的な学習の準備を始めることをご提案いたします。

発問

発問

生徒の理解と定着の確認、そして学習意欲の増進にかける声掛けです。

その段階として当塾では次のように考えています。

 

0.マイナス(できていないこと)の指摘

1.プラス(できていること)の共有

2.+/ー両面の原因認識の伝達

3.+/ー両面の原因認識の誘導と具体的改善提案

4.目標設定に関する認識促進と具体的改善提案

5.人格形成に関する認識促進

 

0は誰しも行いがちですが、やる気も無くなってしまう段階。

1以降の段階を順次高め、生徒の学習意欲を引き出し、

「生徒自らが目標に向かって努力する」ことを目指します。

5は「こんな大人になりたい」という生徒の思いを具体化するお手伝いです。

学習はそれ自体が目的ではなく、生活や文化継承と発展のための手段です。

「何のために学ぶのか」という問に対して、生徒自身が主体的な解を見つけながら、目標実現していく。

リベラアシストはそのサポートをさせていただきます。

マズローの欲求段階

マズローの欲求段階

アブラハム・マズローによると、人間の欲求は5段階のピラミッドのように構成されていて、低階層の欲求が充たされると、より高次の階層の欲求が生じます。

第一階層の「生理的欲求」は、生きていくための基本的・本能的な欲求(食べたい、寝たいなど)で、この欲求を充たせれば、次の階層「安全欲求」を求めます。
「安全欲求」には、危機を回避したい、安全・安心な暮らしがしたい(雨風をしのぐ家・健康など)という欲求が含まれます。
「安全欲求」を充たすと「社会的欲求」(集団に属したり、仲間が欲しくなったり)を求めます。この欲求が満たされない時、人は孤独感や社会的不安を感じやすくなります。
ここまでの欲求は、外的に充たされたいという思いから出てくる欲求です。

そして次に「尊厳欲求(承認欲求)」(他者から認められたい、尊敬されたい)という欲求が芽生えます。ここからは外的なモノではなく、内的な心を充たしたいという欲求に変わります。
そして、最後に「自己実現欲求」(自分の能力を引き出し創造的活動がしたいなど)の欲求が生まれます。

 

マズローは特に、「自己実現の欲求」に動機付けられた欲求を「成長欲求」としています。

中でも承認欲求とは、自分が集団から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求です。

尊重のレベルには二つあります。低いレベルの尊重欲求は、他者からの尊敬、地位への渇望、名声、利権、注目などを得ることによって満たすことができます。マズローは、この低い尊重のレベルにとどまり続けることは危険だとしています。高いレベルの尊重欲求は、自己尊重感、技術や能力の習得、自己信頼感、自立性などを得ることで満たされ、他人からの評価よりも、自分自身の評価が重視される。この欲求が妨害されると、劣等感や無力感などの感情が生じます。

承認

承認

「承認」には「存在承認」「意欲承認」「行動承認」「結果(成果)承認」があります。

大人になると「承認」とは「結果承認」だけを意味すると、周囲から意味限定されるようになってきます。

そのため、大人は周囲の子どもに対しても「結果承認」のみしか行わないようになる傾向も生じてきます。

具体的に言うと、子どもの学習意欲を成績とか点のみで判断することです。

自己肯定の過程で言うと、結果承認→行動承認→意欲承認→存在承認、と言ったステップで望んでいくわけですが、他者承認の場合、逆のステップが求められます。

例え血縁関係があって、共に住んでいても、結果承認だけではギスギスしてしまうでしょう。

社会や会社では結果が求められるからといって、それ以前の意欲や行動が軽んじられるわけでは全くなく、良い結果のみが求められれば手段は選ばないという悪しきマキャベリズムは、人格の否定にもつながるでしょう。

存在承認→意欲承認→行動承認→結果承認、の順で子どもを全てを認めてあげることです。

受け入れると言い換えてもいいですね。

 

 

存在承認について

 

存在承認とは「あなたがいてくれるだけで私はうれしい」という承認です。

察しと恥の文化が日本の良さだとすれば、存在承認をなかなかはっきりとは言わないのは弊害なんでしょうか?それはさておき、私は教室に来る生徒を「こんなに暑い中、頑張って来たね!」とか、「お、背伸びた?」などという言葉で、生徒の存在が私の関心の中心にあることを毎日伝えています。

一緒に暮らしていると、相手の身体的・心理的変化に予測がつき、自分の期待と異なると結果・行動・意欲否定をしてしまいがちです。それぞれの承認で肯定的表現で伝えることが肝要なのですが、その前に相手の「存在自体を受け入れているよ」というメッセージを伝える必要があるのです。

 

一番の存在承認は笑顔と明るい挨拶。

次に相手への肯定的な自己の感情表現。「あなたが来てくれてうれしい」など。

これだけでもすこし「会話力」「コミュニケーション力」が変わってきます。

 

 

意欲承認について

 

意欲承認とは「行動者(あるいは観察者)が意図していない結果を行動者がもたらした場合の、行動の動機の承認」を意味すると私は考えています。

 

例えば、子どもが遊んでいて、あなたが大切にしていたティーカップを割ってしまったとします。

そのときに意欲承認を行うとすればどんな言葉が思い浮かびますか?

「こら!」が一番多そうです。

または「なにやってるの!」という反語的疑問文。子どもに答えさせるのは至難の業です。

たとえ答えたとしても答えを聞いて余計に血圧が上がるかもしれません。

 

そんな時私は、「ここで遊んでいたのはなんで?」と聞き、決してティーカップを割る意図ではなかったことを聞き出してから、「じゃあ、ここで割れるものがあったけど、無視して遊んだわけじゃないんだね?」と確認します。ここで子どもが嘘(気づいていた)をついていても、反省していれば「でもここで遊ぶと割れるものがあるから、危ないよ」「片付けをしてから、安全なところ(他の人の迷惑にならないところ)でやろうか」と声をかけます。

もし、反省しているようでなく、隠したそうにしていたり、かえって居直り帰っているようであれば「物が壊れるのをわかっていてやったのかな?危ないでしょ?怪我をしちゃうかもしれないから心配だよ」と考え方の修正を促します。

 

ここで気をつけていただきたいのは、負の感情の爆発をこらえていただきたいことです。

「嫌い」「顔も見たくない」「しばらく口も聞きたくない」とまで内心では怒っていても、相手の動機のマイナスだけを見ず、プラスでないことをプラスに変える提案を伝えて欲しいのです。また、こうすることで怒りも治まってきますし、相手との感情的対立を防ぐことになるので結果承認までたどりやすくなります。

 

怒るのではなく、叱る。建設的な改善提案をプラスの感情を込めて行うことが叱るということです。子どもは怒られたら反発しますが、上記に意味で叱られたら、意味を考え、納得して反省します。意欲そして行動の修正がしやすいわけです。

つまり、「(悪い結果に終わった)子どもの行動意図を故意に歪めない」、あるいは「悪意はなかったと代弁する(誘導する)」と言ってもいいでしょう。

 

今度はプラスの意味での意欲承認です。

例えば子どもが算数が苦手で、テストの点が振るわなかったとします。

「今度のテストは頑張ろうね」と声をかけて、学校から帰ったらまず宿題をやることを習慣化する・・・といったことが続きます。

その結果、夏休みが明けた2学期の一番最初の算数のテストが、以前よりも低い点数で帰ってきたら、どういった言葉をかければいいでしょう。

 

私であれば、「頑張ってたのに、なんでこの点数なんだろうね。やり方を変えたほうがいいのかな?それとも時間の作り方かな?休憩時間の取り方かな?」と声をかけ、子ども自身に振り返りを(反省:Reflection)させます。重要なポイントは、①行動意欲を否定しないこと ②行動の具体的改善提案(もしくは共に考えるという姿勢づくり)です。②は行動承認の範疇ですので、ここでは省きます。

 

行動意欲と意図だけは肯定化し、その意欲の成果を実現化するために具体的行動の改善を促す。

 

これが意欲承認の定義と考えています。

 

 

行動承認について

 

存在承認→意欲承認と続き、行動承認です。もう流れが読めている方も多いかと存じますが、定義すると「結果の如何に関わりなく、純粋に行動自体を承認する」ことです。存在承認・意欲承認ができていても、行動承認と結果承認、或いは行動承認と意欲承認との混同が現実の場面だと多く見られます。行動承認は行動それ自体の承認、つまり評価の+/-がない事実の指摘であり、過去の行動との比較を行う事であって、意欲承認からの結果としての行動に評価を下すこと、或いは結果からその原因としての行動を評価することではありません。

例を挙げてみましょう。

 

★ 見たままを伝える

「髪型を変えたね」(承認)
「すてきな髪形になったね」(ほめる)

*髪型を気に入っているとは限りません。どちらが受け入れやすいでしょうか。

 

「毎日、運動場を走っているね」(承認)
「毎日運動場を走っていて、えらいね」(ほめる)

*はたして、その子はほめてもらいたくて走っていたのでしょうか。事実を伝えるだけでも、十分に気持ちは伝わります。

 

★ 違いを伝える

「さっきは3回しか跳べなかったけれど、今度は7回も跳べたね!」(承認)
「わ~、すごーい!上手になったね」(ほめる)

*どちらが、より自分の成長を感じられるでしょう。

 

「集合が前より早くできるようになったね」(承認)
「○組より集合が早くできたね。えらい!」(ほめる)

*他と比較して評価すると、何が行動の動機や基準になっていくでしょう。

 

★ 結果ではなく、プロセスを重視する

「結果は3位だったけれど、一致団結して練習に取り組んでいたね」(承認)

*結果だけ誉められたり、叱られたりするのと、感じ方はどう違うでしょう。

 

★ 気持ちを伝える

「ゴミを拾ってくれて、ありがとう。教室がきれいになって気持ちがいいね」(承認)
「いい子だね!えらいなあ」(ほめる)

*今後ゴミを拾うとき、内発的な動機につながるのは、どちらでしょう。

 

ほめることは悪いことではありませんが、承認と比較したとき次のような点で異なっています。

 

・何をほめられているのかよくわからない。
・評価をされることで、上から目線を感じる。
・場合によってはおだてられたように感じる。(コントロールを感じる)
・行動の動機が「ほめられたい」につながりやすい。

 

承認は、事実や感じたことをそのまま伝えます。

評価が入らないので、上から下に 見下ろすのではなく、同じ目線から話している印象になります。

子どもを認める機会を多く作りたいと感じたとき、ぜひ承認を取り入れてみてください。

「私は、あなたのことをよく見ていますよ」という気持ちがより伝わることと思います。

バックキャスティング

バックキャスティング

バックキャスティングとは、未来を予測する際、目標となるような状態を想定し、そこを起点に現在を振り返って今何をすべきかを考える方法で、いわば未来からの発想法です。
現在、地球規模の問題となっている温暖化防止や持続可能な社会の実現など、これまでのやり方や考え方では答えが見つからない問題を議論したり、解決策を見つけるために用いられることが多いです。
バックキャスティングは、1997年にスウェーデンの環境保護省が“Sustainable Sweden 2021(2021年の持続可能性目標)”というレポートをまとめる際に使用したことで知られるようになり、日本でも国土交通省や環境省などの長期ビジョン策定に活用されました。

バックキャスティングと対をなすのがフォアキャスティング(Forecasting)で、現状分析や過去の統計、実績、経験などから未来を予測する方法です。現在を起点として考えるので、台風の進路のように目指す方向がその都度変わり、遠い目標が定まりにくいのが特徴です。


バックキャスティングとフォアキャスティングは、必ずしもどちらかを選ばなければならないというわけではありませんが、リベラアシストでは学習の目的に関してはバックキャスティングを用いて志向します。成績や行動分析はフォアキャスティングで進めながら、バックキャスティングで設定した未来像へ向かうイメージです。また、目標設定はバックキャスティングで、具体的なアクションプラン(PDCAサイクルのP)はフォアキャスティングでというように相互補完的に使うこともできます。

 

過去や現在からではなく、あり得べき未来から発想するバックキャスティングを取り入れてみる価値は大いにあるでしょう。

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